Revitファミリをダウンロードするなら、汎用部品はAutodeskやRUG、採用機器が決まっている場合はメーカーの公式配布先から探すと絞り込みやすくなります。入手後は、対応バージョン・利用条件・接続情報を確認してからプロジェクトにロードします。
この記事では、設備BIMで使うファミリの配布先、読み込みから配置までの手順、見つからないときの自作方法を紹介します。ファミリ・タイプ・インスタンスの区別から知りたい方は、Revitファミリの基礎を先に確認してください。
Revitファミリの主なダウンロード先
Autodesk:日本仕様のコンテンツを探す
BIM DesignのRevit日本仕様コンテンツから、ファミリ・テンプレート・関連資料を探せます。標準的な部品やテンプレートを整えたいときの入口です。対象分野やRevitの版を確認し、ファミリ単体なのか、テンプレートやサンプルモデルを含むパッケージなのかを見分けます。
Revitの「Autodeskファミリをロード」からコンテンツを探す方法もあります。ローカルのRFAを読み込む操作とは入口が異なるため、詳しくはAutodesk公式ヘルプのファミリのロードと保存を参照してください。
RUG:設備ファミリと共通の仕様をそろえる
RUGライブラリには、設備ファミリ、設備テンプレート、設備ファミリ仕様書、共有パラメータなどが掲載されています。形状だけでなく、設備情報の持ち方をそろえたい場合に確認したい配布先です。
確認時点では、Revit 2024設備ファミリVer2.0.1の更新案内があります。「Revit 2024」はソフトの対象版、「Ver2.0.1」は配布コンテンツの版であり、意味が異なります。機械設備・電気設備の区分と必要なファイルを確認し、仕様書も一緒に参照します。
ダイキン:採用機器に対応する設備データを探す
ダイキンの3Dモデルデータ配布ページでは、空調・換気・給湯などの機種別データとRevit提供部材一覧を確認できます。ページ上ではDK-BIMへの会員登録が必要と案内されています。
製品の型番、対象地域、対応するRevitの版を照合し、Rebro用など別形式のデータと取り違えないようにします。メーカーのモデルも、仕様書・承認図などとの照合を省けるものではありません。採用機器の接続口や寸法を確認して使います。
無償公開されているデータでも、登録、商用利用、改変、再配布などの条件は配布元によって異なります。ダウンロード時の利用条件を確認し、提供元・入手日・対応版を記録してください。
ダウンロード前に確認する5項目
- 形式:ロード可能ファミリは主にRFA形式です。RVTはプロジェクト、RTEはプロジェクトテンプレートで、扱いが異なります。
- 対応版:利用中のRevitで開ける版かを確認します。
- 用途とカテゴリ:機械設備・衛生器具・照明器具など、配置後の集計やタグに合うカテゴリかを確認します。
- ホスト条件:壁、天井、面、作業面など、配置先として必要な条件を確認します。
- 情報と利用条件:寸法・型番・コネクタ・必要な属性と、利用規約を確認します。
新しいRevitで保存したファミリは、古いRevitでそのまま開いたりロードしたりできません。旧版形式で保存する標準機能もありません。たとえばRevit 2025で保存したRFAをRevit 2024で使う場合は、まず提供元に2024対応版があるか確認します。詳しくはRevitのバージョン互換性に関する公式案内を参照してください。
RFAをロードして配置する手順
以下はロード可能ファミリを使う基本的な流れです。メニュー名や配置コマンドは、Revitの版とファミリのカテゴリによって異なります。
- 配布ファイルを展開し、RFA・説明書・タイプカタログなどの構成を確認する。付属ファイルは説明書で指定された関係を保つ。
- 実案件と同じ版のRevitで、確認用プロジェクトを開く。
- 「挿入」タブの「ファミリをロード」からRFAを選ぶ。タイプ選択が出た場合は必要なタイプを選ぶ。
- 機械設備・衛生器具・照明器具など、対応する配置コマンドを起動し、タイプセレクタから読み込んだタイプを選ぶ。
- 対象レベルやホスト面を指定して1個配置する。平面図と3Dビューで、向き・高さ・寸法を確認する。
- タグと集計表に必要な値が出るか確認し、設備用途ではダクト・配管などへの接続も試す。
ロードは部品をプロジェクトに登録する操作であり、配置まで自動で終わるとは限りません。同名ファミリを読み直す際は、既存のタイプやパラメータ値への影響を確認してから上書きを判断します。
ロードできない・見つからないときの確認順
- 読み込み時にエラーが出る:ソフトの版、ファイル形式、配布ファイルの展開漏れを確認する。
- タイプ一覧に出ない:ロードしたカテゴリに対応する配置コマンドかを確認する。必要なタイプを読み込んだかも見直す。
- 配置できない:壁・天井・面など、ファミリが要求するホストを確認する。
- 配置したのに見えない:3Dビューでも確認し、レベル・高さ・ビュー範囲・カテゴリの表示・フェーズ・詳細レベルを順に調べる。
- 機器は見えるが配管につながらない:コネクタの有無、種類、位置、向き、サイズと系統条件を確認する。
表示されない原因と、ロードそのものの失敗は切り分けます。繰り返し読み込む前に、プロジェクトブラウザのファミリ一覧に登録されているかを確認すると、調査範囲を絞れます。
設備ファミリは、形状・接続・属性を検査する
採用判定の例として、ポンプなら外形寸法、吸込・吐出口の位置と口径、系統、機器番号、流量・揚程など必要な項目を確認します。点検スペースをモデルに持たせる場合は、本体形状と区別して表示や集計を扱えるようにします。
接続情報については、AutodeskのMEPファミリ解説が参考になります。コネクタがあるだけで、どの系統でも期待どおりに計算できるわけではありません。用途に必要な設定と、接続後の挙動を確認します。
独自の項目を複数のファミリで共通利用したり、タグに表示したりする場合は共有パラメータを検討します。ただし、すべての項目を共有パラメータにする必要はありません。組み込み項目、ファミリ内の寸法制御、社内共通項目を分けて設計します。共有定義の扱いは公式の共有パラメータ設定手順で確認できます。
配布品で足りない場合の自作手順
- 目的を決める:干渉確認、機器表、系統接続など、必要な成果を列挙する。
- カテゴリとホスト条件に合うファミリテンプレートを選ぶ。
- 基準面と寸法を設定し、必要な外形を作る。サイズを変えたときに形が崩れないか確認する。
- 設備用途に応じたコネクタを置き、位置・向き・接続条件を設定する。
- 型番・能力などの属性と、タイプごと/配置個体ごとの項目を分けて設定する。
- 確認用プロジェクトで配置、接続、タグ表示、集計、必要な受け渡しを試す。
最初は代表サイズを一つ作り、動作を確認してからタイプを増やします。見た目の細かさより、必要な寸法・接続・属性が安定して変えられることを優先します。
社内ライブラリに入れるときの管理項目
保管時には、ファミリ名、提供元URL、元ファイル、対応Revit版、更新日、変更内容、確認担当、利用条件を残します。配布元の原本と社内調整版を分け、更新のたびに実案件の同名ファミリを無条件で置き換えない運用にします。
まずは必要な機器を1種類選び、「入手→ロード→配置→接続→集計」の流れを確認してください。その一連の結果を基準にすると、次に探す部品や自作が必要な範囲を判断しやすくなります。
参照情報の確認日:2026年9月21日。配布内容・登録条件・対応バージョンは各提供元で確認してください。
監修者
長谷川一夫
機械設備設計部
パラダイム部長



